卒業生紹介

花き生産者あらゆる要素を細やかに調整し、こだわりの一輪を育てるスペシャリスト。

荻野 雅彦 荻野 雅彦

荻野 雅彦さん(有限会社おぎの蘭園 代表取締役)
埼玉校/1993年卒/東京農業大学第二高等学校出身

植物が持っているポテンシャルを
最大限に引き出したい

私は父が経営している胡蝶蘭の生産・販売やメリクロン(バイオ)苗販売の仕事を手伝っています。学校を卒業して10年以上、学校ではいろいろなことを教えてもらいましたが、そのどれもがとても役に立っていると感じています。学校で学んだ基礎の上に経験を積み重ねて、今では温室での栽培管理や市場の動向を見ながらの出荷管理を担当するまでになりました。お蔭様で弊社がつくる胡蝶蘭は多くのお客様から引き合いをいただき、また農林水産大臣賞を受賞するなど確かな商品として認めていただいているように感じます。しかし、こうしたことに甘えることなく植物が持っているポテンシャルを最大限に引き出して、より良い状態で出荷できるような環境づくりを目指しています。仕事は決して楽ではありませんが、大切に育てた花を消費者の方や花屋さんが喜んでくださるとこの仕事をやっていて良かったなアと思います。しかし最近の園芸ブームによって質よりも価格で選ばれてしまう傾向が強くなっているように感じます。そんな環境でも今まで実践してきたことを信じて、より付加価値の高い商品を作り勝ち残っていきたい。そのためには商品だけでなく、自分自身にもより多くの付加価値を付けられるように努力していますし、これからこの業界を目指す人がいれば一生懸命に自分を高めなさいとアドバイスしたいと思います。 (取材:2005年秋時点)

有限会社おぎの蘭園

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