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花と緑に関する職業はさまざまですが、このページでは主なものをご紹介するとともに、それぞれの職業につくために適していると考えられる本校のコースを目安として付記しました。
ただし、本校では「花と緑の仕事に携わるすべての人は、植物の基礎知識と植物を育てる基本技術を身に付けていなければならない」という考えのもと、コースに関わらず横断的な教育を行いますので、卒業生は結果として自分の属していたコースの枠を超えて就職することも少なくありません。
更に詳しく、具体的にお知りになりたい方は、ご遠慮なく各校へお問い合わせください。
花の生産・栽培に従事する人達は、切花を専門に生産する人や鉢花を専門に扱う人、ガーデニング用の苗や生産者向けの種苗・バイオ苗を扱う人などに分かれ、少ない品種を大量にかつ高品質に生産するようになってきています。ここでは新しい品種を開発したり海外から導入したり、次のシーズンの需要を予測したりすることも大変に重要な仕事です。
また、今日では韓国や中国、タイなどの近隣アジア諸国から切花や球根がたくさん輸入されるようになり、これに伴って現地の人に栽培技術を指導する機会も増えてきています。
■適したコース:花と緑の生産・流通コース
花・緑の生産者と消費者を結ぶ中間点に位置し、生産者からの花を販売・小売店に適正に振り分けていく役目を持っています。主な業種として、切花中心の市場、鉢花中心の市場、*仲卸しがあります。いずれの職場においても単に植物を売るだけでなく、花の名前や取扱い方法などをしっかりと把握して小売店に適切に指導したり、消費の動向を生産者に伝えたりすることが必要です。
また、海外で切花などを生産したり買い付けたりして国内で販売する会社も増えてきています。
■適したコース:花と緑の生産・流通コース、フラワーデザインコース
*仲卸し:市場で取引されるほど大量に花・植物を必要としない小売店などのために市場と小売店の間に位置する二次問屋。
消費者と直に接し、花のすばらしさを伝える機会が多い生花店や園芸店・ホームセンターなどが主な職場です。
生花店・フラワーショップでは主に花束やアレンジメントを作ることが多いですが、昨今のガーデニングブームによって、以前は切花中心であったこれらのお店でも鉢花を取り扱うことが増え、植物の育て方などをお客様に適切に指導できる能力が要求されるようになってきました。
一方、園芸店やホームセンターでは植物の育て方などに精通しているだけでなく、コンテナガーデンやガーデニングの技術などが要求されるようになってきています。
また、花の需要が増えるにしたがって、生花店・園芸店の経営を志す人が増えてきていますし、インターネットを使った販売も盛んになってきました。
■適したコース:
生花店・フラワーショップ:フラワーデザインコース
園芸店やホームセンター:花と緑の生産・流通コース、フラワーデザインコース、グリーンデザイン専攻
独立・開業:花と緑の生産・流通コース、フラワーデザインコース
結婚式場やホテルのイベント会場などを装飾するフラワーデザインは、主に切花を使って空間を装飾します。一方、鉢花を主に使って装飾するグリーンコーディネートは、比較的開催期間の長いイベント会場やホテルのロビーなどに緑のある空間を演出します。
また、一般の家庭においてもコンテナ・ガーデンやガーデニングを通じて花と緑を楽しむ風潮が高まるなか、植物についての知識と技術を持った人が求められてきます。
■適したコース:
フラワーデザイン:フラワーデザインコース、ブライダルフラワーコース
グリーンコーディネート:造園デザイン・施工コース、グリーンデザイン専攻
造園業界は、昨今の環境意識の高まりや生活の洋風化によって大きく変わりつつあります。以前は日本庭園の設計や施工・管理、公共緑地の植物管理が仕事の中心でしたが、都市の環境改善につながる大規模建物の屋上緑化や小中学校の校庭に自然環境を再現するビオトープの造成など活躍の場が広がってきています。
また、個人住宅の庭のガーデニング対応や大きなビルの中や地下街に緑化された空間を作り出すことなども重要な仕事です。いわばコンクリートとアスファルトで固められた都会に緑のオアシスを作り出す重要な仕事の担い手と言えるでしょう。
■適したコース: 造園デザイン・施工コース
比較的小規模な個人の庭やビル内の緑化空間を造る仕事:花と緑の生産・流通コース
心にゆとりや安らぎのある生活が求められ、余暇を充実させるために花を楽しむ人が増えてきています。しかし、花を上手に飾ったり育てたりすることは簡単なように見えても、経験のない人にはなかなか難しいものです。こうした人達のために、以前からのカルチャースクールに加えて、フラワーショップや園芸店・ガーデンセンターなどでフラワーデザイン教室や園芸講座・ガーデニング講座が数多く開かれるようになっています。
こうした教室を開催するには、フラワーデザインや園芸の知識・技術に加えて教室運営のノウハウ、すなわち、時間割の作成や効果的な指導方法などについて知っておくことが必要です。人に何かを教えるということはとても大変な作業ですが、やり遂げたあとの充実感は他の仕事とは一味違ったものです。
■適したコース:グリーンデザイン専攻、フラワーデザインコース
花や緑に接していると気持ちが安らぎます。園芸作業や植物の持つこうした癒しの効用を社会活動にハンデのある方のリハビリなどに役立てようとするのが園芸療法です。欧米ではすっかりと定着しているこの作業療法が、近年日本にも紹介され老人ホームや福祉施設などに導入されつつあります。また、アロマテラピーなどの知識を持った人は新しいスタイルのフラワーショップなどで活躍する機会が増えてくるでしょう。
■適したコース:花と緑の生産・流通コース
人々に時間的なゆとりが増え、余暇を楽しむ傾向が高まるなか、全国各地の植物園やフラワーパークには多くの人が行楽に訪れるようになってきました。こうした場所の植物は常に最高の状態に手入れされ、来園者の目を楽しませています。
更に、花や植物をテーマにした旅行が企画されることも増え、旅行社などでは園芸の知識が豊富な本校卒業生の活躍の場が増えてくることが予想されます。
■適したコース:特定するものはありません
人々が園芸に関心を示すとともに、園芸に関する入門書やフラワーデザイン、ガーデニングなどの本が数多く出版されるようになってきました。街で見かけた樹木を調べたり、自宅の庭の花をよりきれいに咲かせるためには植物図鑑や栽培の手引書が必要ですし、ガーデニングやハーブを自分で楽しもうとする時にはそれらに関する書籍を見ることになるでしょう。
このように、花や緑が生活の中に浸透してくると、これらについて書かれた本はますます広範囲に渡って出版されてくるでしょう。これからは、常に花や緑について興味と関心を持ち、時には写真を撮り、時には自分で育て方を工夫し、飾った姿を記録に残していく。こうした積み重ねをする人達はとても貴重な存在になってきます。
■適したコース:特定するものはありません
多くの場所で花や緑が使われるようになってくると、当然それらに必要な資材の消費量が増えてきます。それは、フラワーデザインに使われる花器であるかもしれませんし、ガーデニングで使われる農薬や肥料であるかもしれません。また、これらよりも大きな機器、例えば、家庭用を含めた温室や耕運機、フラワーショップで目にする冷蔵庫(ストッカー)なども需要が増えてきています。更に、今注目を集めつつある園芸療法に関係する小農具や簡易花壇などもこれから目にする機会が増えてくるでしょう。これらの商品をお客様に販売する時には適切なアドバイスが必要になることは当然ですし、輸入や開発する時には作業全般 についての知識が必要になります。
■適したコース:
フラワーデザインに関わる商品:フラワーデザインコース
園芸作業関連:花と緑の生産・流通コース
造園やガーデニング関連:花と緑の生産・流通コースや造園デザイン・施工コース
緑の多い街造りを目指す自治体が増え、県や市などが緑化・土木関係の一般職、技術職を求めることが多くなっています。また、各地の農業試験場などでも技術職へのニーズが高まっていますし、海外から植物が輸入されることが増えるにしたがって植物検閲官の仕事量も増えてきています。一方、国内だけでなく、海外青年協力隊のように準公的機関に応募して、開発途上国などで農業支援・園芸指導をする機会も増えてきています。こうした職は一般に競争が厳しく、公務員試験などを受けなければならない場合も多くなりますが、基本的には園芸や造園などに関わる実践力が最低限要求されます。
■適したコース:花と緑の生産・流通コースや造園デザイン・施工コース